INTERVIEW Act.1:小池雄大

今回インタビューしたのは、A-train 所属の俳優・小池雄大さん(23 歳)です 。大阪松竹座「立春歌舞伎特別公演」への出演を終えたばかりの小池さん。

初インタビューとのことだったので「緊張していますか?」と尋ねると、「ワクワクしています」という返答が!挑戦に対して前向きな心を持ち、柔和で誠実な印象の小池さんの素顔に迫ります。

役者を目指したのは「演じることが好きだったから」

――はじめに、小池さんが芸能界を目指したきっかけを教えてください。
小池:正直覚えていないんですが、小さいころから映画を見るのが好きで、登場人物のセリフを真似していました。その頃から演じることが好きだったのかなと思います。

――A-train を選ばれた理由はなんですか?
小池:小学 3 年生から習っていたダンスの先生に、「ダンスとお芝居ができるスクールがあるよ」と紹介していただき、小学 5 年生頃に入ることにしました。
決め手となった 1 番の理由は、周りの子たちが快く迎え入れてくれたことですね。

「普段の自分とは違う人になれる瞬間」が好き

――これまで出演した作品の中で、印象的だったのはどの作品ですか?
小池:初めていただいたお仕事(2020 年上演:壽初春大歌舞伎「大當り伏見の富くじ 」 )です。こんなに大勢の人の前に立つのか…と圧倒されました。

――初日などは緊張されましたか?
小池:はい。初めてのお仕事だったので、役に入るまで初日はめちゃくちゃ緊張しました。でも、舞台に上がればスッと気持ちが切り替わるタイプです。

――素晴らしいですね。役作りや作品作りで心がけていることはありますか?
小池:役作りで心がけているのは、台本をしっかり読み込むことです。台本から読み取れる家族構成や友達との関係性を、自分なりに解釈して作り上げていくっていう感じですね。

――役作りにかける時間はどのくらいですか?
小池:台本を読み合わせるときも役について考えるので、かなり長い期間役作りをしていますね。読み合わせの中で、 「ここは違うかも」と修正することもあります。

――お芝居をしていて 1 番楽しいなと思う瞬間はどんな時ですか?
小池:普段の自分とは違う人になれる瞬間です。1 人で作品作りはできないので、みんなと 1 つの作品を作り上げていく過程も楽しいですね。

――今までに苦労した役や演じやすかった役はありますか?
小池:そうですね…苦労した役はまだないですが、演じやすいと思ったのは自分と似ている役です。TARO 役(A-train オリジナルミュージカル『TARO〜The Dragon Boy〜』 )のようにまっすぐな性格の役が演じやすいなと思います 。

――それでは、役者としてのご自身をぜひアピールしてください!
小池:とりあえずやってみる精神を持っていることです!間違っていたとしても、当たって砕けたほうが自分も納得できるので。挑戦する姿勢を見せられる役者だと思います。

A-train の魅力はみんなの仲が良いところ

――A-train で好きな科目はありますか?
小池:演技とダンス、タップ、バレエが好きです。踊りで感情表現をするときは、役を忘れずに楽しく演じることを大切にしています。役を忘れなければ、自然と役に合った踊り方になると思うので。

――A-train に入って、ご自身が変わったと思う点はありますか?
小池:年上の方を敬う心ですね。小学校から高校までクラブ活動をしていて、礼儀作法にはしっかりしていましたが、芸の世界には年上の方が多いので、年上の方を敬う心はより芽生えたと思います 。

――A-train のアピールポイントを教えてください。
小池:みんなの仲が良いところです。小学校低学年から 20 歳を超えた生徒までいますが、全員仲が良くて気軽に話すことができるので。クラスは年齢によって分かれていますが、休憩時間に喋りかけたりしています。公演期間や 、去年初めて行った合宿も交流の場になっていて。みんなが仲良くなると、舞台でも気を遣わずに思ったことを言えるようになっていきますね。

――大家族のような関係性なんですね。最後に、A-train への入学を検討している方に伝えたいことはありますか?
小池:生徒の仲が良いことと、素晴らしい先生方に教えていただける場所であることを伝えたいです。先生はいろんな方面で活躍している方々なので、教えていただけていることが自信に繋がります 。その点は、A-train の大きな魅力だと思いますね。

インタビューを終えて…

小池さんを A-train の代表として見守ってきた天翔ゆうさんは、小池さんについて以下のように話しています。

彼が A-train の先頭を走っていて、子供たちは彼の背中を見て頑張っています。無口な思春期時代もありましたが、黙って周りを見ていたのだと今になって思いますね。頼りになる存在に成長してくれました。 」

天翔さんの言葉からも、小池さんが A-train の中で愛され、信頼されていることがよくわかります。小池さんはインタビューで「楽しむことが大切」と答える場面が多く、どんな困難にも前向きに立ち向かう強さのある方だと感じます 。A-train については、仲良く本気で練習でき、実績のある講師陣が子供たちを成長させてくれる場所であるとわかりました。

今後も A-train の生徒さんに定期的にインタビューをさせていただきます。ぜひご覧ください。

取材・文=山本萌絵(もえ)


フリーライター 山本萌絵(もえ)
執筆・取材/愛知県在住/1999年生まれ/趣味は舞台観劇/舞台関連の記事執筆がメイン