INTERVIEW Act.2:七見依那
今回インタビューしたのは、A-train所属の俳優・七見依那さん(21歳)。挨拶から親しみやすい笑顔がはじけた七見さんですが、インタビューを通して“しっかり者”であることも伝わってきました。
本インタビューでは、可愛らしさと賢さ、朗らかさを持った七見さんの素顔に迫ります。
七見依那
小さいころから「物語の登場人物になりたかった」
――七見さんが芸能界を目指したきっかけを教えてください。
七見:明確に芸能界を目指そうと思ったきっかけは覚えていないんですけど、小さい時から“物語の登場人物になりたいな”という思いがあって。それで漫画やドラマ、アニメの真似をしていました。そこから物語の一部になれるのは女優さんかなと思って、女優になりたいなと。
――これまで出演した作品の中で、印象的だった作品は何ですか?
七見:初めてお仕事させていただいたNHKの朝ドラ「スカーレット」のエキストラのお仕事です。そこで、テレビ撮影を初めて経験し、撮影の仕方や、役者さんが何回も同じ演技を同じテンションでされている姿を目の当たりにして、すごく勉強になりました。
――役作りや作品作りで心がけていることはありますか?
七見:私は台本を最初に読んだ時の感覚を大事にしていて。自分は最後まであらすじを知っている状態ですが、お客さんはそこで起こっていることが初めての出来事なので、知っているリアクションとか動きは違うなって思うので。自分が初めて感じたリアクションのまま演じることを意識してやっています。
演じているときは「常に」楽しい
――お芝居をしていて1番楽しいなと思う瞬間はどんな時ですか?
七見:物語の中に入れているときが楽しいなと思うので、演じているときは常に楽しいなという感覚があります。
――生粋の役者さんですね!
七見: (笑)
――ちなみにコメディとシリアス、どちらのほうが演じやすいですか?
七見:シリアスのほうが私は好きです。どちらかというと陰の感情のほうが得意だなと思っているので。
――ジャンルの違うお仕事で得られた学びや気づきはありますか?
七見:今までA-trainでやっていたのは舞台だったので、映像のお仕事になると演じ方が全然違って。舞台はオーバーリアクションで演じないと(客席に)見えないんですけど、映像だったら小さな動きでもカメラに間近で撮ってもらえるから、大げさにしすぎなくても大丈夫だったり…。演じ方の違いをすごく学びました。
――ご自身のアピールポイントを教えてください!
七見:人と違うことをしたいなっていうのがあって。ダンスやお芝居、特別なときに人と被らないことがしたいなっていう。絶対に自分だけ目立ってやる!みたいな(笑)。
最近だと、卒業式の袴選びに行ったんですけど、「絶対みんなと被りたくない」って言ったら、個性的な物ばかり提案してもらっちゃって(笑)。結果的に、チェック柄でパッチワークの袴になりました。
天翔:それをね、彼女は着こなすんですよ。
A-trainはやりたいことが明確に核心に変わる場所
――A-trainを選ばれた理由はなんですか?
七見:自分がやりたいことができるなと思ったのが一番大きかった部分ですね。お芝居だったり歌だったり、今までやったことのないことも含めて、今一番やりたいなって思うことが全部できるのはここだなと思ったので選びました。
――好きな科目はありますか?
七見:演技と、最近はダンスが好きになってきました。ダンスは苦手分野だと思っていたんです。でも体調不要で見学をした時に、ダンスをしているみんなを客観的に見て、自分の中で“こうやったらいいんや”というのをすごく学べて。体の使い方やダンスを見て思うことも変わったので、最近はダンスが好きです。
――ダンスの授業はどんな流れですか?
七見:1時間半授業があります。最初の1時間で柔軟や基礎をして、残り30分で振りをつけていただき、みんなで踊ります。
――A-trainに入って、ご自身が変わったと思う点はありますか?
七見: “礼儀や挨拶はちゃんとしよう”という風に考え方が変わった気がします。先輩方の言葉遣いや行動がお手本となりました。
――A-trainのアピールポイントを教えてください。
七見:みんなの仲が良いということがひとつ。もうひとつは、やりたいことが明確に核心に変わる場所だと思っていて。自分も(芸事を)やりたいなという思いだけで入ったのですが、それを“これからの仕事にしよう”“目標にしよう”という核心に変えられた場所だと思っています。
インタビューを終えて…
七見さんをA-trainの代表として見守ってきた天翔ゆうさんは、七見さんに関する衝撃的なエピソードを教えてくださいました!
「彼女が6年生で入ってきてすぐA-trainの公演があったんです。4人が主役だったんですけど、その1人に選ばれて。ほとんどレッスンしていないのに、やり遂げたんですよ !この子の魅力があったし、素朴さやピュアな部分がお役にぴったりでした。」
七見さんの魅力についてさらに尋ねてみると…
「経験を重ねて洗練されてきた部分はありますが、ピュアさ、真面目さ、ひたむきさが彼女の魅力だと思います。今は下の子の面倒も見てくれる、風紀委員みたいな感じです。彼女の持っているものは白色なので、それは大事にしてほしいなと思います。」
天翔さんの言葉を照れくさそうに聞いていた七見さん。七見さんの魅力と、お2人の関係性の素晴らしさが伝わるインタビューでした。
今後もA-trainの生徒さんに定期的にインタビューをさせていただきます。ぜひご覧ください。
取材・文=山本萌絵(もえ)
フリーライター 山本萌絵(もえ)
執筆・取材/愛知県在住/1999年生まれ/趣味は舞台観劇/舞台関連の記事執筆がメイン